SIMフリースマホとは?メリットや注意点・購入方法をわかりやすく解説

2023-12-01

「SIMフリースマホ」という言葉を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。

SIMフリースマホは、海外ではスタンダードなモデルですが、日本では最近まで一般的なものではなかったため、どのようなスマホなのか気になっている方も多いと思います。

本記事では、SIMフリースマホがどのような端末なのかを解説したうえで、メリットや注意点、購入方法などを解説します。

目次

SIMフリースマホとは

SIMフリースマホとは、SIMロックがかかっていない状態で販売されているスマホを指します。

SIMロックとは、特定の携帯電話会社のSIMカードしか使えないようにロックをかけている状態です。日本の携帯電話会社から販売されているスマホは、最近までSIMロックがかかっていたため、利用できるSIMカードが制限されていました。

一方、SIMフリースマホはSIMロックがかかっていないため、利用できる携帯電話会社やSIMカードに制限がありません。自分の使いたいプランのある携帯電話会社を選択して、SIMカードを入手した場合、SIMフリースマホを利用できます。

SIMフリースマホの入手方法は、メーカーによる販売、格安SIM会社による販売、中古店による携帯電話会社のスマホをSIMロック解除した端末の販売などさまざまです。また、携帯電話会社で販売されているスマホもSIMロックの解除が可能です。

SIMフリースマホを利用すれば、携帯電話会社を変更してSIMカードが変更になった場合でも、同じSIMフリースマホを使い続けられます。長期にわたり、端末を利用する方にはSIMフリースマホがおすすめです。

2021年10月以降発売の携帯電話会社スマホは原則「SIMフリー」に

日本で携帯電話会社より販売されているスマホはSIMロックがかかっており、携帯電話会社を変更する場合、SIMカードだけでなく、スマホも買い替える必要がありました。

高価な端末を購入して使い続けられない点と、SIMロックによる携帯電話会社のユーザーの抱え込みを防止するため、総務省による法改正により2021年10 月1日以降に発売のスマホは、SIMロックが原則禁止されました(※1)。

現在は、携帯電話会社で発売中の多くの機種がSIMロック無し=SIMフリーでの販売になっています。

※1参考: 総務省「移動端末設備の円滑な流通・利用の確保に関するガイドライン」↗

SIMロック解除をしてSIMフリースマホとして使う方法

携帯電話会社で販売されているスマホの中で、2021年9月以前に販売された製品に関しては、SIMロックがかかっている可能性が高いです。

しかし、SIMロックがかかっている端末でも、条件を満たせば各携帯電話会社のマイページからSIMロック解除が可能となっています。

たとえば、NTTドコモの場合は以下の手順でSIMロックの解除が可能です。

● オンラインサービス「My docomo」にログインして、「お手続き」から「解約・その他」の「SIMロック解除」を選択
● dアカウントにログインして、SIMロック解除を行う機種の製造番号(IMEI)を入力

ソフトバンクの場合は、以下の手順でSIMロックの解除が可能です。

● SIMロック解除を確認したい機種の電話番号でMy SoftBankへログイン
● SIMロック解除をしたい機種の「IMEI番号」を入力し「次へ」をタップ
● 「解除手続きする」をタップ

auの場合は、以下の手順でSIMロックの解除が可能です。

● My auから「SIMロック解除のお手続き」にアクセス
● 手続きしたいau電話番号を選択
● 4桁の暗証番号を入力後、「次へ」をタップ
● 「au/UQ mobile で購入した端末」をタップ
● SIMロック解除したい端末にチェックを入れ、「次へ」をタップ
● 「解除の理由」と「連絡先」をプルダウンより選択し、「この内容で申し込む」をタップ
● 登録メールアドレスで受信したメールのURLをタップ

上記の流れで手続きを進めていくとSIMロックの解除ができます。携帯電話会社の店舗では、無料または手数料3,300円(税込)でSIMロック解除が可能です。なお、機種や申し込み方法などにより手数料が異なる場合があります。

携帯電話会社で購入した端末を、別の携帯電話会社で使えるようにするためにはSIMロック解除が必須です。2021年9月以前に購入した端末はSIMロック解除を行いましょう。

SIMフリースマホを利用するメリット

SIMフリースマホを利用すると、利用できるSIMカードの自由度があがり、以下のようなメリットがあります。

● 契約する携帯電話会社を自由に選べる
● 海外渡航時にも使える

ユーザーとしては自由度が上がるため、SIMフリースマホはおすすめです。

契約する携帯電話会社を自由に選べる

SIMフリースマホは、携帯電話会社のSIMカードの選択が自由です。携帯電話会社によって契約プランの内容が異なるため、自分が希望するプランを提供している携帯電話会社と契約し、SIMカードを入手してSIMフリースマホで利用可能です。

料金が安い、データ通信量が多い、ポイント還元が豊富、自分の住んでいる地域で電波を掴みやすいなど、携帯電話会社によってサービスの特徴があります。

以前はSIMロックがかかっている端末を使い続けていたため、携帯電話会社の乗り換えが難しくなっていましたが、SIMフリースマホによって、ユーザーが自由に端末と携帯電話会社を選択できるようになりました。

また、携帯電話会社の乗り換えの費用などが、総務省の法改正により無料になっています。コストやユーザビリティを考慮して、自分にとって最適な携帯電話会社のプランを選択しましょう。

海外渡航時にも使える

SIMフリースマホの活用方法として、海外渡航時の利用があります。

海外に行った場合、日本の携帯電話会社の国際ローミングを利用する方法がありますが、海外のプリペイドSIMカードの利用で、格安に通話・通信ができる場合があります。SIMフリースマホであれば、海外SIMカードの利用が可能です。

海外のSIMカードは、現地の空港、コンビニエンスストアなどで入手が可能ですが、日本でもオンラインショップなどで事前に入手することもできます。海外渡航時、頻繁に通信を行う場合はSIMフリースマホで海外SIMカードを利用することをおすすめします。

SIMフリースマホを利用するときの注意点

SIMフリースマホは、契約する携帯電話会社を自由に選択できますが、注意すべき点もあります。

● 対応周波数は確認が必要
● 携帯電話会社以外での購入はサポートに注意する

SIMフリースマホを利用するうえで重要なポイントとなるため確認しておきましょう。

対応周波数は確認が必要

スマホは機種ごとに対応する周波数があります。携帯電話会社によって提供している周波数が異なるため、SIMフリースマホの対応周波数を確認する必要があります。

契約中の携帯電話会社はもちろん、乗り換えを検討している場合は乗り換え先の周波数にも対応しているか確認しておきましょう。

SIMフリースマホが携帯電話会社の周波数に対応していない場合は、電波がつながらない、またはつながりにくい場合があります。メーカーの公式サイトなどで機種の対応周波数を確認してから購入しましょう。

例として、Galaxyシリーズ「Galaxy M23 5G」の対応周波数を確認する方法を紹介します。

「Galaxy M23 5G」の場合、Galaxy公式サイトの「Galaxy M23 5G」ページにある「スペック」から「通信方式」の項目を参照します。

表の中の「5G TDD Sub6」「LTE(FDD)」「LTE(TDD)」の周波数・バンドを確認します。とくに「LTE(FDD)」は、ドコモ、ソフトバンク、auで使用しており、「LTE」と呼ばれている周波数はFDD-LTEとなります。たとえば「B1(2100)」と表記されている場合は、バンド1で2,100MHz帯を利用可能です。

「Galaxy M23 5G」は、LTEのバンドは「B1、B2、B3、B4、B5、B8、B12、B17、B18、B19、B26、B28」に対応しています。

携帯電話会社の対応周波数の例として、NTTドコモの周波数を紹介します。

NTTドコモのLTEのバンドと周波数は「B1(2100)、B3(1800)、B19(800)、B21(1500)、B28(700)、B42(3500)」です。B1、B3、B19が重要なバンドとなり、B19はプラチナバンドと呼ばれるもので建物内や山間部で繋がりやすいバンドです。

「Galaxy M23 5G」は、NTTドコモで利用する場合、B1、B3、B19、B28の利用ができるため、NTTドコモで利用しやすい端末となります。

また、携帯電話会社で販売しているスマホは、携帯電話会社の周波数に特化された仕様となっている場合があります。他社の携帯電話会社に乗り換えた場合に利用できるかどうかも確認しましょう。

携帯電話会社以外での購入はサポートに注意する

SIMフリースマホを携帯電話会社以外で購入する場合は、携帯電話会社での修理や保証サービスが利用できない場合があるため注意する必要があります。

故障やトラブル時の対応が販売店になるのか、直接メーカーになるのかは購入時に確認しておきましょう。また、とくに中古で購入する場合は保証期間なども確認すると良いでしょう。

SIMフリースマホを購入する方法

SIMフリースマホを購入するには、以下の方法があります。

● 携帯電話会社で最新機種を購入する
● メーカー公式サイトなどから購入する
● 中古ショップで購入する

それぞれの方法を詳しく紹介します。

携帯電話会社で最新機種を購入する

携帯電話会社で販売しているスマホに関しては、2021年10月以降に発売の機種は原則SIMフリーとなっており、現在販売中の機種はほとんどSIMフリーです。また、携帯電話会社では、店頭だけでなく、オンラインショップでも端末単体の購入ができます。

メーカー公式サイトなどから購入する

メーカー公式サイトなどでもSIMフリースマホの販売があります。メーカーならではの保証が受けられる場合もあるためチェックしておきましょう。

たとえば、Galaxyシリーズに関しては、「Samsungオンラインショップで購入されたお客様限定2年間のあんしん保証プレゼント」を実施しています。

中古ショップで購入する

中古ショップでも中古のSIMフリースマホの購入が可能です。新品より安くスマホが入手できます。ネットワーク利用制限、SIMロックも含め、機種の状態はよく確認しておきましょう。

SIMフリースマホでお得にスマホを使おう

SIMフリースマホはSIMロックがなく、対応の携帯電話会社の回線であれば使用できます。SIMフリースマホなら、他社に乗り換えて節約したり、海外でお得に使用したりできるメリットがあります。

スマホの利用料を抑えたい方や海外に行く機会がある方は、SIMフリースマホの使用がおすすめです。Galaxyでは、5G対応のSIMフリーモデルとして「Galaxy M23 5G」を販売中です。

「Galaxy M23 5G」は、6.6インチの大画面ディスプレイを搭載し、120Hzのリフレッシュレートに対応しているためゲームも快適にプレイできます。また、3つのカメラで高繊細な撮影ができるほか、大容量バッテリーを搭載し、バッテリー残量を気にせず1日中使えます。

SIMフリースマホをお探しの方はぜひ「Galaxy M23 5G」をご検討ください。なお、2021年10月1日以降に携帯電話会社から販売されている端末はSIMロックが原則禁止となっているほか、SIMロックを解除してSIMフリースマホとして使うことも可能です。

スマホを毎月お得に使いたい方は、SIMロック解除またはSIMフリースマホを購入し、お得な回線に乗り換えることを検討しましょう

SIMフリースマホを購入するなら高性能・高機能な「Galaxy S23 Ultra」がおすすめ

SIMフリースマホを新しく購入しようと検討中で、高いスペックのスマホを求めている方には、高性能・高機能なGalaxyシリーズの「Galaxy S23 Ultra」がおすすめです。高スペックなため、ゲームアプリなども快適に楽しめます。

また、性能と価格のバランスが良い「Galaxy S23」もあり、求めているスペックや予算に合わせて選択ができます。

Galaxyシリーズでは、ほかにもさまざまな機種を取り扱っています。新しいSIMフリースマホを検討中の方はぜひGalaxyシリーズをご検討ください。

※記事内で使用されている画像はイメージです

伊藤浩一の写真 伊藤浩一の写真

執筆者

伊藤浩一

月間30万PVを超えるブログを運営。
発信力が強みのITライター。
ブログ「伊藤浩一のWindows Phone応援団(旧W-ZERO3応援団)」主宰。
モバイルユーザーとしてレビューを毎日掲載しながら、日本のスマートフォンシーンの盛り上げを行い、アクセス数は月間30万を超えるブログとなっている。WEBニュースへの寄稿、モバイル関連書籍の執筆など多方面で活動している。

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