2024-10-10

学習用タブレットとは?
メリットやおすすめの製品なども紹介

学習用タブレットが学校や塾などに普及し、タブレット端末は子どもの勉強道具の一つになりました。タブレット端末があればいつでもどこでも勉強できます。スマートフォンより画面が大きくて見やすく、場所を取らないなどのメリットがたくさんあり、自宅に一台あれば家族で使えて便利です。ただ、いざ買おうと思うと、たくさんの種類があって、どれを選べばいいか分かりにくい現状があります。

そこで今回は、学習用タブレットの基本性能や種類、自分や家族の生活に合う選び方を紹介するとともに、実際に使ってみた体感をリポートします。

【執筆者】力武亜矢

 

「おすすめの学習用タブレットのリポート」をすぐに知りたい方はこちら

記事で紹介する製品

学習用タブレットとは?普通のタブレットと性能・機能が違うの?

タブレット端末とは、教科書や本、ノート、ゲームなど、さまざまなことができるデジタル機器のことです。指や専用ペンで画面をタッチして操作します。

画面のサイズがスマートフォンより大きく、単体でインターネット契約しなくても使える製品もあることなどから、読書用、デザイン用、学習用としての活用が便利です。Wi-Fi接続できるタイプのタブレットを選べば、Web上にある本や教科書、ゲーム、デザイン、レシピなどのアプリをダウンロードして使えます。

タブレットは、用途によって適した画面サイズや性能が異なります。製品名に「学習用」「読書用」と付いていて専用アプリが予め搭載されたタイプもありますが、普通のタブレットに必要なアプリをインストールして自分だけのオリジナル学習用タブレットにすることも可能です。

タブレットごとに、搭載機能やサイズなどは異なります。学習に適したタブレットかどうかは、メーカーサイトや店頭の商品説明などを見て判断できます。

小学校・中学校では子ども1人あたり1台端末が当たり前の時代

日本では、文部科学省が全国の小学校・中学校の「1人1台端末」政策に取り組んでいます(注1)。この取り組みは、将来を担う子どもたちを誰一人取り残すことなくICT(情報通信技術)教育の機会に触れさせる目的があります。高校生も含め、いまや子どもたちにとってタブレットなどのデジタル機器は、ノートや鉛筆と同等の勉強道具になりました。

(注1)
(リーフレット)GIGAスクール構想の実現へ (mext.go.jp) | 文部科学省↗

義務教育段階における1人1台端末の整備状況(令和4年度末時点) (mext.go.jp) | 文部科学省初等中等局 ↗

学習用タブレットは学習アプリやオンライン教材を見るのに適している

学習用タブレットのサイズは、スマートフォンより大きい7インチから11インチ程度が一般的といえます。インチは画面の対角線で計算して決められますが、どの製品にもスペック表にインチの値が明記されていますので、自分で測らなくても大丈夫です。目安として、10インチはB5サイズの紙に近い大きさです。

学習用タブレットは、教科書を読んだり、文章を書いたり、図形を描いたりしやすいように設計され、画面サイズは10インチ前後です。タブレットは指での操作が基本ですが、画面に文字や絵を描けるペンが使えるタイプもあります。メモを取ったり、絵を描いたりする場合は、タブレットに使えるペンを揃えておくと便利です。

また、学習用タブレットでは画面を長時間見続ける可能性が高いため、目を守る機能が付いた製品があります。さらに、子どもが利用することを考え、使用時間や見られる範囲を制限できる機能が備わったタブレットもあります。

タブレット学習のメリットは?

タブレット学習は、年齢や理解度に応じて勉強の内容やスピードをカスタマイズできる点が、大きなメリットのひとつです。分からない点を分からないままにせず、きちんと理解してから次に進むことができるので、できない苦手意識を持つことなく、意欲的に学習を続けられます。学校や塾の授業動画も、分かるまで繰り返し見ることができます。

初めてデジタルに触れる小さな子どもには、デジタルの世界に慣れるためのキッズアプリがおすすめです。可愛いキャラクターを通じてデジタルの世界にお友達を作り、一緒に遊びながら知識や想像力などを身に付けることができます。

他に、自分に必要な学習教材をタブレット一台に集約できる点もメリットです。反対に、不要になった教材などのアプリは、いつでも削除することができます。

絵本や小説なども一台に収められるので、本棚を増やす必要も面倒な片づけもありません。いいか悪いかは別として、積読(興味があって買った複数の書籍を読まないまま積み上げた状態)もし放題です。このように、部屋を散らかさない、物を増やさない意味でも学習用タブレットは活躍します。

タブレット学習なら自分のペースで勉強できる

タブレット学習は、空いた時間や学習意欲が湧いたときなど、自分のペースに合わせて、好きな時間、好きな場所で勉強できる点もメリットです。

紙のノートと同じように、書いて消せる点も便利です。最近は、本物のペンのような書き心地のデジタルペンも登場しているので、ますますリアルな筆記感覚で勉強できます。

OSや課金ルールをチェック!学習タブレット&アプリの種類と選び方

学習用タブレットをより快適に使うために必要な、タブレットとアプリの選び方を紹介します。最初に、どのOS(オペレーティングシステム)が搭載されているかをチェックすることをおすすめします。

OSとは、Android、iOS(iPad)など、端末を動かすシステムの種類です。ふだん使っているOSと同じ種類にしたほうが、操作が分かりやすく互換性も高くなりますが、スマホはiPhoneでタブレットはAndroidという使い方もできます。

学習用タブレットに適した大きさ・重さ・厚みは?

次に、学習に適したタブレットのサイズは、読み書きしやすく持ち運びにも便利な10インチ前後です。サイズとともに、重さもチェックしておきたいポイントです。特に子どもが使う場合は、持ち運んだり膝に置いたりしても負荷がかかりにくい重さを選ぶことが大切といえます。目安としては、500グラム前後がいいでしょう。500グラムのお肉が入ったパックを持ってみると、重さの参考になると思います。

あわせて、タブレットの厚みは薄いほうが、持ちやすくて便利です。総じて、見た目は「B5くらいの大きさ」「子どもが持てる重さ」「できるだけ薄い」が基準になります。

学習アプリの種類は?セキュリティのチェックも忘れずに!

学習アプリは、知育、知識、語学、数学など種類は多岐にわたり、子ども向けアプリは、年齢や学年で選べるタイプも多数あり、0歳用からあります。

たとえば、小学校低学年までなら、Samsungのタブレット本体に搭載している「Samsung Kids」モードに入っている「クロクロアドベンチャー」は、ブロック当てゲームで遊びながら分析スキルを伸ばせます。「Samsung Kids」は、遊ぶ時間の制限をしたり、連絡先やアプリへのアクセス制限をしたりでき、その状況を確認することも可能です。

「Samsung Kids」について詳しく知りたい方は、
こちらをご覧ください。

 

Samsungの製品には、電源を入れた瞬間から機能するセキュリティ「Samsung Knox」が搭載されています。「Samsung Knox」は仕事用とプライベートの使用を分けてくれるので、公私ともに使えます。

また、学習アプリの多くは、利用者の理解度に合わせてAIが最適な内容や進行スピードを整えてくれます。幼稚園や学校など集団で学ぶときと違い、自分のためだけに最適化された学習内容になっているのです。

アプリは、タブレットにインストールして使えます。タブレットにWi-Fi機能が搭載されていれば、Webから好きなアプリを好きなだけインストールすることができます。

無料で使えるアプリもありますが、有料のものや途中から課金が必要になるシステムのアプリも多いので、インストールする前に確認しましょう。

「Samsung Knox」について詳しく知りたい方は、
こちらをご覧ください。

 

学習用タブレットならメモ機能とSペンはマスト

タブレット学習には、メモ機能が欠かせません。ここでいうメモ機能は、PDFの教科書や絵本などに直接線を引いたりメモを書いたりできることをいいます。もちろんノート機能も必要ですが、ノートはほとんどのタブレットに備わっていると思います。

書き入れるとき、あると便利なアイテムが、タブレットに文字や絵を描けるペン。ペン付きスマートフォンを見たことがある人もいると思いますが、あのデジタルペンです。近年では、鉛筆やボールペンと同じような感覚で書け、手書きしたものをテキスト化できるGalaxyのスタイラスペン、通称Sペンが登場しました。

記事で紹介する製品

学習用タブレットを使ってみた

これまで説明した学習用タブレットのメリットや選び方を参考に、筆者も自分に合うタブレットを選んで使ってみました。選ぶところから使った感想まで、紹介していきます。

筆者は現在、GalaxyのAndroidスマートフォンを使っていて、スマートフォンに入れたアプリや動画などをタブレットと同期したいと思っています。素早く簡単に同期させるには、同じOSのほうが互換性は高いので、Androidのタブレットにすると決めました。

Androidのタブレットは複数のブランドから発売されていますが、ブランドに関しては、私はGalaxy一択です。Galaxyは、複数の機種の画面に有機ELの一種「AMOLED(アモレッド)」を採用しているのが特長です。

有機EL(Electro Luminescence)は、バックライトによって発光する液晶と違い、バックライトなしで発光します。ホタルのように、有機物が自分で光るイメージです。他者(バックライト)に頼らず自ら発光することで、繊細で鮮明な色になります。また、バックライトが要らないので、厚みも薄くできるのです。「AMOLED(アモレッド)」は有機ELのブランドの一種で、「Galaxy Sシリーズ」に採用されています。

私が長く愛用しているスマートフォン「Galaxy S20 5G」も、発売から4年経ったいまでも、人に画面を見せると「画面がキレイ」と褒められます。それほど、「Galaxy Sシリーズ」は画面の色彩が美しく、クリアで繊細な発色です。長時間見る画面ですから、美しさはストレス軽減のためにも大切なポイントです。

今回使うタブレットは、学習だけでなく読書、取材メモなど数時間連続で使用するので、目に優しい機能が付いているかどうかも選ぶポイントでした。

メモ機能が優れた学習用タブレット「Galaxy Tab S6 Lite」

その他、学習に便利な10インチ、子どもが持てる重さ、持ちやすい薄さ、バッテリー長持ち、PDFにメモが書ける、Sペンが使える、子どもの使用時間や使用範囲の設定ができるなどの機能を備えつつ、予算をなるべく抑えながらも高性能なタブレットを探し、口コミも参考にして選んだのは「Galaxy Tab S6 Lite」でした。

「Galaxy Tab S6 Lite」は、なんといっても勉強に欠かせないメモ機能が充実しています。メモ機能を使えばPDFに直接書き込めるほか、手書きをテキストに変換してくれるので、仕事の取材ノートとしても使えます。

「メモなんて最初からテキストで打ち込めばいい」という意見もありそうですが、筆者はペンで書いた文章や図のほうが記憶に残るので、今日まで手書きを通してきました。ただ、タブレットにペンで手書きできて、すぐにテキスト変換してくれるとなれば、紙のノートよりタブレットに書いたほうが何倍も便利です。

感動的といえば、スマートフォンとタブレットを同期させる作業の簡単さも声を大にして伝えたいポイントです。タブレットの電源を入れたらすぐに、手持ちのスマートフォンの情報をタブレットにコピーするか否かを尋ねられ、コピーすることを選ぶと、あっという間に完了しました。1分もかからなかったと思います。同期作業が複雑だと、それだけでデジタル機器に苦手意識をもってしまって使うのが億劫になるので、これはうれしい機能でした。

Sペンはノートに手書きでメモをしているみたいなリアルな書き心地

感動的といえば、Sペンの書き心地も外せないポイントです。「Galaxy Tab S6 Lite」付属のSペンは、紙にペンで書いているかのようなリアルな書き心地で、筆圧を感知して、太さや濃さを調整してくれます。Sペンが着地する場所にはポインターが付くので、思った場所に、スムーズに絵や文字を描けます。書く音まで再現するこだわりようです。

筆者の感覚では、動作のタイムラグも感じませんでした。Sペンはタブレット同様、長時間使える形状と重さに設計してあり、子どもにも快適に持てるサイズです。

「Sペン」についてさらに詳しく知りたい方は、
こちらをご覧ください。

 

勉強用だけじゃない!電子書籍を読むときにも使える

「Galaxy Tab S6 Lite」は、主に学習やデザイン、お絵描きなどで使う予定でしたが、電子書籍を読むときも、かなり便利になりました。筆者は日ごろスマートフォンで電子書籍を読んでいましたが、画面が小さ過ぎてスクロール回数が多い点がストレスでした。

「Galaxy Tab S6 Lite」なら、文字サイズを大きくしても表示場面が大きく、スクロール回数を減らせるので、本を読む動作がかなり快適です。

たかがスクロール、されどスクロール。小さなストレスの積み重ねが、読書や学習を億劫にします。子どもならなおさらです。小さな手間を徹底的に排除してくれる「Galaxy Tab S6 Lite」があれば、学習や読書への意欲が高まります。

Wi-Fiに接続すればインターネットに最大14時間つながる

勉強や読書、お絵描きなどで長時間使用するからには、バッテリーの持ちは大事なチェックポイントです。「Galaxy Tab S6 Lite」は、インターネット(Wi-Fi使用)なら最大14時間、動画は最大15時間再生できます。Wi-Fiにつないだときの読み込みは早くて、動作もスムーズでした。

プライベートシアター気分になれる音

筆者にとって副産物だった機能があります。それは、サウンドです。学習用タブレットとして読み書きを想定して選んだので、あまり音質にはこだわっていませんでした。

初めて「Galaxy Tab S6 Lite」の音を聞いたとき、その音質のよさに驚きました。音が、まるで映画館にいるような迫力なのです。それもそのはず。「Galaxy Tab S6 Lite」に搭載されているスピーカーは、音楽業界で有名なAKG(アーカーゲー)製で、低音用と高音用で構成されていて、プライベートシアターのような3Dサウンドを楽しめます。

勉強用タブレットとはいえ、もちろん動画を見ることもできるので、休憩時間は「Galaxy Tab S6 Lite」で動画を見て、プライベートシアター気分にひたりたいと思います。

タブレット学習するならSペンを使いこなそう

実際に学習用タブレットを使ってみてあらためて、タブレット学習にはSペンが欠かせないと感じました。やはり、指で操作するよりはるかに簡単でスムーズです。読書のスクロールなどは指操作でもじゅうぶんですが、文字をすらすらと書いたり、細部まで色を塗ったりするには、Sペンのほうが使い勝手がいいです。

Sペンがタブレット学習の効率を上げる

Sペンを使って文字を書いたりメモを取ったりすることで、学習の効率はかなり上がりました。たとえば、画面をタップして中央右に表示されるペンのアイコンをさらにタップすると、ノート作成や画面選択、手書きなどの作業を選べる窓が開くので、PDFや動画などをみながら即座にメモを取れます。

Sペンで思いつくままに手書きメモをしたそばからテキストに変換してくれる機能も備わっています。ざざっと書いたなぐり書きも、あっという間に美しいテキストに変わります。書いた後、強調したい部分の色を変えることもできます。

手書きメモをテキストに変換する方法

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また、「Galaxy Tab S6 Lite」に標準で備わっている翻訳アプリを起動して、訳したい言葉にSペンの先をかざすと、瞬時に翻訳してくれる機能もあります。日本語や英語をはじめ、中国語、韓国語、フランス語、イタリア語など、合計39カ国の言葉に翻訳可能です。

感動的だったのが、保存したい画面をキャプチャして、その画面にすぐSペンでメモを書けたこと。ここまでくるともう、紙のメモと何の遜色もありません。子どもなら、大人より直感的な操作を素直に覚えそうなので、きっと使いこなしてくれるでしょう。

即座にメモをする方法

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「Galaxy Tab S6 Lite」付属Sペンのすごい性能

Sペンの特長は、それだけではありません。「Galaxy Tab S6 Lite」付属Sペンならではの、さらにすごい性能があります。Sペンには、目立たない場所にボタンが付いているのですが、このボタンがなかなか面白い仕事をしてくれます。なんと、カメラ起動時はSペンのボタンがシャッターになるのです。

別途で遠隔操作ボタンを買ってBluetoothで接続しなくても、Sペンがあれば「撮りたい」と思ったときにすぐシャッターをきれます。

みんなで集合写真を撮りたいときや、タブレット学習中に子どもやペットの可愛いしぐさの瞬間をおさえたくなったときに、Sペンを持っていれば大切な瞬間をおさえられます。遠隔操作できる距離は、障害物がない環境で10メートルまでと、普段使いには十分です。

Sペンは本体にくっつく仕様になっていて、紛失しにくい点もうれしいポイントです。

学習用タブレットで楽しく学習効率を上げよう

「Galaxy Tab S6 Lite 」を使ってみて、勉強に適したタブレットを選べば学習効率が格段に上がると確信しました。

効率だけでなく、楽しく操作しながら勉強に必要な作業はひと通りできる点や、必要な教材やノート、アプリだけを自分のタブレットにまとめてオリジナルの学習タブレットになる点など、いいことばかり。

これからの時代、子どものころからデジタルツールを当たり前に使うようになると考えると、少しでも早くから学習用タブレットでデジタル機器に早く慣れさせておくほうが得策だと思いました。

けっして安い買い物ではないので、納得がいく機能や性能を持つ製品を選んでぞんぶんに使い倒したほうが、結果としてコスパがよさそうです。

撮影協力:池田屋ランドセル

記事で紹介した製品

力武亜矢氏のプロフィール画像 力武亜矢氏のプロフィール画像

執筆者

力武亜矢(りきたけ・あや)

ライター / 編集者 / 薬機法管理者(AL001951) / ロックボーカル

ビジネス・最新アイテム情報・健康・美容領域を中心に、雑誌やWebメディア、書籍などで執筆するライターおよび編集者。スマートフォンで撮影した写真を記事に使うことがあるため、カメラ性能が高く画面が鮮明なGalaxyを愛用する。ボーカリスト「RICKEY」としても活動中。

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