2024-05-27

生成AIスマホ「Galaxy S24」誕生!
AI機能はどこまで便利なの?

※このページの内容はウェブメディア『GetNavi』の記事を一部編集して転載したものです。

Samsungが最新フラグシップスマートフォン、「Galaxy S24」シリーズが2024年4月11日に発売されました。各所で言われているとおり、「Galaxy AI」と呼ばれる、AI機能が充実したシリーズです。

今回はシリーズの中で、約6.2インチで約167gというハンディサイズを実現した「Galaxy S24」というSamsungとGoogleの連携により誕生した“生成AIスマホ”に関連する機能を中心にレポートします。

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直感操作でかんたん検索!AIを活用する「かこって検索」

Galaxy S24はGoogleとの連携により、Googleの生成AIモデルを活用した機能が数多く搭載されています。そのなかではじめに、画面上の対象物を丸で囲うなどによって検索できる「かこって検索」を試しました。

Samsungのスマートフォンでは、Galaxy S24シリーズが初めてかこって検索に対応したスマホになります。また、Galaxy Z Flip5、Galaxy Z Fold5、Galaxy S23シリーズ、Galaxy Tab S9シリーズも、ソフトウェアアップデートでGalaxy AIに対応を開始しました(2024年4月18日から)。

使い方はとても簡単。Galaxy S24はホームボタンアイコンを長押しすると、かこって検索が起動して画面にうっすらと白いベールがかかったような表示になります。続いてWebページやYouTubeのビデオなど、スマホの画面に表示されている画像、またはテキストを選択するだけでGoogle 検索が可能です。

かこって検索の良いところは、アプリを切り替えずにテキスト入力よりも直感的な検索ができることだと思います。

暗所撮影が明るく鮮やか!Galaxy S24のAIカメラの実力

続いて、Galaxy S24のカメラを試してみました。Galaxy S24はリア側にトリプルレンズカメラを搭載。中核の光学相当2倍ズーム対応・広角カメラは約5,000万画素の高画質センサーを搭載しています。

暗所で静止画を撮影してみたところ、Galaxy S24はとても明るく色鮮やかな写真が撮れました。精細感にも富み、被写体の質感までもがよくわかります。

室内だけでなく、夜景を撮影してみてもGalaxy S24は目で見た景色をそのままに再現してくれるような、自然な空気感を写真の中に再現します。美しい夜景を背景にしながら、手前の人物写真をきれいに撮りたい場面では、Galaxy S24が搭載する「ナイトモード」がおすすめです。手ブレをしっかりと抑えてくれるので、暗所での撮影がとても安定しました。

カメラの画質を
ギャラリーでチェック

Galaxy S24には望遠カメラがあり、光学3倍ズームの撮影が楽しめます。さらに3倍ズームで記録した写真データを、AI処理によって精細感を高めてコントラストや色合いなどを整える画像補正技術があります。

画像補正技術を
ギャラリーでチェック

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他社製スマホやデジカメで撮った動画も再生できるインスタントスローモーション

Galaxy S24には、生成AIによってスローモーション再生に必要な動画フレームを予測しながら自動補完する技術を活用した「インスタントスローモーション」という機能もあります。これにより、ギャラリーアプリに保存したビデオを、再生開始後に画面を長押しするとスローモーション再生で楽しめます。

海外では4Kテレビやゲーミングディスプレイなどの、映像機器も精力的に展開するSamsung。その高画質化技術のノウハウが垣間見える、自然で滑らかなスローモーション動画です。しかも、他社製スマホで撮影した動画もギャラリーに取り込めばスローモーション再生ができました。いろんな楽しみ方が考えられそうです。

撮影後に魅力的な写真を創り出せる「生成AI編集」

Galaxy S24のギャラリーアプリには、生成AIを活用しながら撮影した写真データを編集する「生成AI編集」機能があります。この機能は、Googleの画像生成AI「Imagen 2」を活用。SamsungアカウントにログインするとGalaxy AIがアクティベートされ、クラウド経由で連携するImagen 2の進化が発揮されます。
なお、Galaxy S24シリーズの生成AI編集を使う際にはネットワーク接続が必要です。

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たとえば人物や風景を写真に撮るときに、水平・垂直線を意識すると構図が安定します。ところが、時には斜めに傾いた写真を撮ってしまうこともあるでしょう。

Galaxy AI対応のGalaxy S24なら、ギャラリーアプリの背景塗りつぶし機能を使って、斜めに傾いている写真を回転させてから、四隅の空白を自然な背景で埋めた写真が後処理により生成できます。これは「生成AI編集」という機能であり、Galaxy AI対応のGalaxy S24ならではの便利で魅力的な機能です。

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なお、写真の被写体を選んで拡大・縮小を加えながら場所を移動させて空いた背景の空白を埋める、あるいは不要に写り込んでいる被写体を後から選んで消せる機能「オブジェクト消去」がGalaxy S24などにはあります。決定的な撮影チャンスや、人が写り込んで欲しくない絶景スポットでは、とりあえず写真を撮影しておきましょう。あとから狙い通りの写真に編集ができます。

「写り込みとか構図は気をつければいいじゃんか」と思うかもしれませんが、過去にほかのスマホやデジカメで撮った写真も、Galaxy S24に取り込めればギャラリーアプリから簡単に“手直し”ができるところが魅力的です。

従来はアドビのモバイル向けフォトレタッチアプリなどに切り替えて対応していた作業が、シンプルなユーザーインターフェースを使って直感的にできるところにも筆者は好感を持ちました。

チャットを英語に翻訳したり、フォーマルなテキストに変換したりもできる

Galaxy AIは、Googleの生成AIモデルの中核「Gemini Pro」ともクラウド経由で連携しています。同じ生成AIは音声通話を「リアルタイム通訳」する機能にも活用されています。メッセージのテキストをタイプした瞬間、日本語から英語などの外国語に変換する「チャットアシスト」機能も利用できます。

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ビジネスシーンでは、GoogleのGemini Proを活用する「文書のスタイル」が頻繁に使えそうです。チャットやテキストメッセージのアプリから、口語調のくだけた文章をタイプすると即座に礼儀正しいフォーマルな文章に変換してくれます。

筆者のようなアラフィフのおじさんは、メールアプリで長いテキストを書くときにも文書のスタイルを整えてくれる機能が欲しいと思いました。

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レコーダーの文字起こしも好感触。
概要機能の高い完成度がGalaxyの強み

ビジネスで役立つ「Samsungボイスレコーダー」にも生成AIの機能が統合されました。録音した日本語や英語、韓国語などの音声データを文字起こしできます。

今回、日本語と英語の音声を用意してSamsungボイスレコーダーのリアルタイム文字起こしの完成度をチェックしてみました。英語の文字起こしは精度が高く、十分に実用的であると感じました。筆者は海外取材でのインタビューにぜひGalaxy S24を使ってみたくなりました。

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Samsungボイスレコーダーは、文字に起こした会話の要点をまとめてくれる「概要」の機能が日本語にも対応しています。しかも、仕事でのインタビューや議事録、会議のメモなどに十分使えそうなほど実践的なレベルです。

ミーティングや打ち合わせなど、会話の内容をざっくりと把握できれば良いときのボイスレコーダーとして、Galaxy S24シリーズは強みを発揮できそうです。

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あらかじめスマホに「言語パック」をダウンロードしておけば、飛行機の移動中など「オフライン時」にもアプリを起動して録音ファイルの文字起こしができます。これができない有料の文字起こしアプリもある中で、無料の純正ボイスレコーダーの機能が充実するGalaxy S24シリーズはビジネス向きのAIスマホとして、選ぶ価値が大いにあると思います。

Galaxy S24は生成AIスマホをリードする旗手

2023年のはじめにOpenAIの「ChatGPT」が国内でも広く知れ渡ったときには、日本語による質問にもスマートに答えるチャット生成AIがとても刺激的に感じられたものです。ですが、いまでは生成AIのテクノロジーはエンターテインメントとしてユーザーを楽しませるだけでなく、スマホやPCによる仕事やクリエーションにも役立つ実践的なツールにまでなりました。

SamsungのGalaxy S24シリーズは生成AIのテクノロジーを、ユーザーがメリットを実感できるように使いやすく組み込んだスマホです。これから“生成AIスマホ”の進化をリードする旗手になりそうな手応えも実感しました。

現在発表されていること以上に、今後も生成AIを活用する機能が追加されることも期待できるでしょう。

【監修】

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「GetNavi web」は、「モノ・コト・暮らし」の深掘りレビュー&ニュースのメディア。2020年1月に月間2000万PVを突破。家電・デジタル製品をはじめ、乗り物、文房具など20近いカテゴリで日々20本以上の記事を配信しています。使い方提案やシーン訴求といった「暮らしのなかの活用術」を発信。

執筆:山本 敦
オーディオ・ビジュアル誌のWeb編集・記者職を経てフリーに。ハイレゾに音楽配信、スマホなどポータブルオーディオの最先端を徹底探求。海外の展示会取材やメーカー開発者へのインタビューなども数多くこなす。

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